東京都中央区在住　A.Sさん（61歳）

私の家も娘が家を出て、嫁いでいってからというもの、かなり寂しくなりました。もうそろそろ家も引っ越して狭い一人暮らしをしようかと考えていたところ、もう一人の娘みたいな女の子が私の家にやってきました。

「おじさま、初めまして。私は家出をして住むところがないんです。どうか私を家に泊めてくれませんか？1日だけでもいいんです、お願いします。」「う～ん、それは大変だね。でも、どうして家出することになったの？」「実は私の夫がすごく暴力を振るう人なんです。それで離婚をしようと思ったのに、それを承諾してくれなくて、また暴力を振るうんです…これでは私もダメになってしまうと思って、家出したんです。」「それはかわいそうに…私の家は娘も出ていってしまったから、色々部屋が空いているよ。それでよかったら使えばいいよ。1日と言わずとも、また生活ができるようになるまでいればいい。」「本当ですか！ありがとうございます！また職を見つけて一人で生きて行けるようになりたいです！」

こういうやりとりを家出掲示板でやったのです。そういえば昔登録だけしていたこの家出掲示板に、彼女からLINEを貰ってこういう関係になるとは…思いも寄らないことが人生では起こるものですね。

彼女は今、毎朝元気に起きては私に朝食を作ってくれます。土日にはちゃんと休みをとって、家事もしてくれます。彼女は今、社会復帰できるように頑張っているのです。私も出来る限りのことを応援したいと思っています。