山形県新庄市在住　Y.Mさん（43歳）

インターネットが発展したことは喜ばしいことではありますが、そのおかげで今まで世間的には見えなかった負の側面というものが、見えるようになってきました。例えばインターネットの世界で違法な商品が実際に売買されていたり、違法な商売を堂々としている人たちがいたりとかが見えるようになりました。

さて、そんなインターネットは他にもいろいろな影響を与えています。その一つが家出掲示板の存在です。この家出掲示板の多くは家出女性とそれを泊めてあげる男性との関係から成り立っています。今まではこういった女性がいないことにされていましたが、今は表面化してわかるようになりました。

「家出して3日目、もうそろそろネットカフェにも泊まることがつらくなってきました…お願いです、どこでもいいので泊めてくれないですか？」「書き込み見ましたよ。今もう3日目ですか。じゃあ私の家に泊まってくださいよ。タダでいいですし、食事の用意もしておきますよ。そこでゆっくり体力を蓄えてくださいね。」「ありがとうございます！あなたのような人に出会えたのは、幸運です！」

これは私が家出女性を泊めてあげたときのLINEのやりとりですが、彼女のようなネットカフェ難民も、インターネットがなければわからなかったでしょう。そして、家出掲示板がなければ、私と彼女が出会えることは出来ず、彼女はそのままホームレスになってしまっていたと思います。

こうやって考えていくと、家出問題は確かに大きな社会問題になっているかもしれませんが、それが表面化して、そして私たちのような泊めてあげる男とつながることができたのは、ある意味幸運なのかもしれませんね。